【2023年】口腔内スキャナーおすすめ11選|選び方も解説 Intraoral Scanner
2023年版|口腔内スキャナー人気11選 この記事では、歯科医師へおすすめする人気の口腔内スキャナーを紹介します。
小型カメラによって患者の口腔内の状態を立体的にスキャンし、肉眼では見えにくい箇所も正確に把握できる口腔内スキャナー。放射線を使わないという安全性の高さもあって注目を集める診療機器のひとつとなります。
とはいえ、決して安くない導入コストが掛かるうえに保険適用外ということもあって日本国内での普及率は決して高くないのも現実です。本記事では、患者の身体的な負担を軽減し、歯科医療の質を高めてくれる口腔内スキャナーの魅力と実力をはじめ、編集部がする製品を紹介します。
目次
- 1 口腔内スキャナーとは
- 2 口腔内スキャナーを使う理由を記述
- 3 口腔内スキャナーのタイプ・種類
- 4 口腔内スキャナーの選び方【7つのポイント】
- 5 口腔内スキャナーおすすめ11選
- 6 口腔内スキャナー製品の比較表
- 6.1 1位:メディット(Medit) i700 ワイヤレス
- 6.2 2位:メディット(Medit) i700 オーラルスキャナ
- 6.3 3位:デンツプライシロナ プライムスキャン(Primescan)
- 6.4 4位:アライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D
- 6.5 5位:アライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D プラス
- 6.6 6位:3Shape トリオス3(TRIOS3)
- 6.7 7位:3Shape トリオス4(TRIOS4)
- 6.8 8位:シャイニング3D オーラルスキャン3(Aoralscan3)
- 6.9 9位:デンツプライシロナ CEREC オムニカム(Omnicam)
- 6.10 10位:コエックス i500
- 6.11 11位:アライン・テクノロジー アイテロ(iTero) エレメント2
- 7 【Q&A】口腔内スキャナーについて多い質問
- 8 口腔内スキャナーはしっかり調べてから購入しよう
口腔内スキャナーとは
口腔内スキャナーとは、文字通り患者の口腔内を立体的にスキャンするための診療機器です。
小型のカメラを患者の口腔内に小型カメラ入れ、数十秒ほど撮影することで歯並びはもちろん、すべての歯をあらゆる方向から確認できるよう、立体画像を撮影することができます。それによって、肉眼ではなく確認しにくい方向から診察が行なえるのはもちろん、より精度の高い詰め物やかぶせもの、矯正器具や入れ歯などの製作もサポートしてくれます。
また、歯科医師や歯科衛生士が患者の口腔内を把握しやすくなるだけでなく、患者も自身の口腔内がどういう状況か視覚的に把握できるため、治療方針の説明はもちろん口腔ケアの方法も直感的に分かりやすくなるといったメリットもあります。
口腔内スキャナーを使う理由を記述
患者の口腔内を高精度に測定して立体的に再現する口腔内スキャナーですが、その用途は様々。虫歯によって大きく欠けてしまったり削った歯を修復したりするためのかぶせ物や詰め物をする際の型取りはもちろん、インプラントの上部構造や矯正治療に使用するマウスピース等の矯正装置、入れ歯の製作など精度の高い測定が必要とされる治療にも活用されます。事前にAI等を活用したシミュレーションを行いながら患者と治療方針を決められるというのも大きなメリットです。
また、小型のカメラを口腔内に入れて使用するといった性質上、従来の型取りで使用されるアルジネートで発生する嘔吐反射リスクを抑えることができるほか、より短時間で型取りが完了するため患者の負担を大きく軽減することも可能です。
ただし、健康保険の適用外となるため、患者の費用負担が大きくなるといったデメリットもあります。
口腔内スキャナーのタイプ・種類
口腔内スキャナーには、歯科医師が求める性能や導入コストによって様々なタイプの製品が存在しています。まずは、コストやタイプなど種類別に口腔内スキャナーの特徴を見ていくことにしましょう。
ハイエンドモデルの口腔内スキャナー
本体価格は非常に高価となりますが、搭載されるセンサーの性能が高く高度なスキャンが行なえるハイエンドモデル。読み込み速度も速く、患者に与える負担も大きく軽減できるのが特徴です。う蝕の検知機能などの付加機能を搭載した製品が多いのもハイエンドモデルの特徴と言えます。
別途PC購入が必要となるモデルもありますが、ひとつのユニットとして販売されている製品が主流となっているため、保守管理や操作方法の習得も容易といったメリットも存在しています。
ミドルエンドモデルの口腔内スキャナー
読み込み精度や速度の高さと導入コストのバランスに長けるミドルエンドモデルは、口腔内スキャナーの主戦場と言えるカテゴリーです。
この価格帯となるモデルは、別途PCを用意する製品が主流となっておりソフトウェアのライセンス料が必要になる製品もあります。保守管理契約は必須ではなく、任意契約である製品もあるため、システムに明るい場合はランニングコストを抑えながら運用することができるのも特徴です。
エントリーモデルの口腔内スキャナー
エントリーモデルは、口腔内スキャナーとしては手軽に導入できるメリットがある半面、ハイエンドやミドルエンドと比べるとやや読み取り時間が掛かったり搭載される機能が簡素化されるといった具合に性能差が生じます。
また、別途PCの導入や保守サービスが必須になるなど、多少のランニングコストが掛かるのもエントリーモデルで見られる傾向です。とはいえ、初期投資を抑えながら医療の質を高めたいといったニーズに応えてくれるため、はじめての1台としてです。
有線モデルの口腔内スキャナー
現在発売されている口腔内スキャナーの大半を占めるのが、スキャナー本体とPCやユニットを有線で接続しているモデルとなります。
充電が不要で電源切れリスクがない半面、配線があるためワイヤレスモデルと比較すると取り回しではやや不利な一面もあります。製品によっては、有線とワイヤレスを切り替えながら使用できるモデルも存在しています。
ワイヤレスモデルの口腔内スキャナー
ワイヤレスモデルの口腔内スキャナーは、文字通りスキャナー本体とPCやユニットをワイヤレスで接続して使えるモデルとなります。
配線が無いため取り回しが非常によく自由度の高い活用が行なえる半面、充電を怠るとバッテリー切れを起こすリスクが生じます。ワイヤレス対応の製品のなかには、有線接続と併用して使えるものも存在しています。
口腔内スキャナーの選び方【7つのポイント】
ここでは、口腔内スキャナー選びで注目したい選び方の基準やポイントを紹介します。用途やコストはもちろん、使い勝手などを考慮し、より患者にとって質の高い診療につなげられるように選んでみましょう。
カメラの解像度が高ければより高精度にスキャンできる
口腔内スキャナーに搭載されるカメラの解像度が高いほど、患者ごとに異なる複雑な口腔内を細部に至るまで再現性の高いスキャンが可能です。
製品によっては、複数のカメラを搭載することでより高精細なスキャンが行えたり、ひとつのカメラを180度ひっくり返して使用することで上顎と下顎の撮影をしやすく工夫されていたりするなど、高い再現性を使い勝手を両立したものも存在しています。
サイズが小さければより患者の負担が軽減可能
口腔内スキャナー本体のサイズが小さければ、それを操る歯科医師の使い勝手も良く、より短時間で効率的な診療を行うことが可能となります。
また、患者の口腔内に直接入るヘッド部分のサイズが小さければ小さいほど、患者への負担軽減を図ることが可能です。とくに嘔吐反射のある患者への負担が大幅に軽減できるため、本体のサイズだけでなくヘッドのサイズを重視した製品選びを行なうことをします。
スキャンの速度が早ければよりスムーズに診療できる
嘔吐反射などがみられる患者の場合、スキャン時間が短いほど身体的負担が小さいのは言うまでもありません。また、クリニックとしても治療時間の短縮を図ることができ、より効率的な診療を行うことが可能です。
スキャンに必要な時間は、スキャン範囲や製品によって大きく異なりますが、1秒間に読み取れる画像数(fps)が多いほど速いと判断することができるので購入時の参考にしてみましょう。
スキャナーの性能(データの認識率)が高いほど精度の高いスキャンが可能
口腔内のスキャナーに内蔵されるセンサーの精度や読み取りの諧調が高いほど、より精度の高いスキャンを行なうことが可能です。
スキャナーのセンサーには、デジタルカメラと同様にCMOSセンサーが採用されているケースが多く、このセンサーのサイズが大きいほど高精細で再現性の高いスキャンが行えます。また、モノクロや256諧調、フルカラーといった具合に諧調が高いほど、より視覚的に分かりやすい画像を残すことが可能です。
出力ファイルの種類が多ければ、データ管理がしやすくなる
口腔内スキャナーでスキャンしたデータは、付属もしくはライセンス契約を結んで使用するソフトウェアを使って表示するのが一般的です。
それぞれのソフトウェア専用のファイル形式だけでなく、ADやCAMなど他のソフトウェアでも読み込めるファイル形式への出力に対応したソフトウェアを採用した口腔内スキャナーを選べば、使い慣れたソフトウェアで読み込むことも可能です。また、患者をより専門性の高い病院や通いやすい地域のクリニックへ紹介する場合、データの引き継ぎもスムーズに行なえます。
ソフトウェアの使い勝手や機能は診療の質に直結する
PCと接続するタイプの口腔内スキャナーでスキャンしたデータは、付属もしくはライセンス契約を結んだソフトウェア上で表示するのが一般的です。
このソフトウェアの中には、単純にスキャンされたデータのみを表示するものもありますが、AIを用いたシミュレーション機能などを搭載したソフトウェアも存在しています。患者の顔写真とスキャンデータを合成することでインプラントや入れ歯などの装着イメージを表示したり矯正治療を行う前と後の歯並びをシミュレーションしたりできるため、患者の理解度が高まり、治療の決断を後押しすることができます。
導入や運用にかかる価格(コスト)も製品選びの肝となる
いくら高性能な口腔内スキャナーを導入しても、導入や運用コストが回収できなければクリニックの経営を圧迫しかねません。
口腔内スキャナーに必要なコストは、大きく分けて本体価格や接続に必要なPC、ソフトウェアのライセンス費用などの初期費用。そして、メーカーや販売会社が提供する保守管理コストやクラウド使用料、消耗品代、滅菌にかかる費用などのランニングコストのふたつが存在します。
初期費用とランニングコストのバランスはもちろん、用途や使用頻度を考慮した製品選びを行なうことが大切です。
口腔内スキャナーおすすめ11選
以下で人気の口腔内スキャナー製品をご紹介します。
1位:メディット(Medit) i700 ワイヤレス
2位:メディット(Medit) i700 オーラルスキャナ
3位:デンツプライシロナ プライムスキャン(Primescan)
4位:アライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D
5位:アライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D プラス
6位:3Shape トリオス3(TRIOS3)
7位:3Shape トリオス4(TRIOS4)
8位:シャイニング3D オーラルスキャン3(Aoralscan3)
9位:デンツプライシロナ CEREC オムニカム(Omnicam)
10位:コエックス i500
11位:アライン・テクノロジー アイテロ(iTero) エレメント2
口腔内スキャナー製品の比較表
Scanner | カメラ解像度 | サイズ | 重量(ワンド部) | カテゴリー | 読み取り速度 | 出力ファイル形式 | クラウド | 更新料 | ワイヤレス対応 | その他特徴 | 本体価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3Shape TRIOS4 |
非公開 | 4.0 × 27.6 cm | 375g | ハイエンドモデル | 20fps | PLY、DCM、STL | 3shape communicate | 必要 30万円/年 |
○ | う蝕診断サポート搭載 ワイヤレス/有線使用可 |
820万円 |
3Shape TRIOS3 |
非公開 | 4.0 × 27.0 × cm | 340g | ハイエンドモデル | 20fps | PLY、DCM、STL | 3shape communicate | 必要 30万円/年 |
○ | ワイヤレスモデルと有線モデルを それぞれラインナップ |
約644万円(ワイヤレスモデル) 約506万円(有線モデル) |
デンツプライシロナ Primescan |
非公開 | 16 × 16 × 253mm | 524.5g | ハイエンドモデル | 非公開 | PLY、STL | Connect Case Center | 必要 18万円/年 |
非対応 | 院内で詰め物などを製作できる 加工機との連携機能を搭載 |
745万円 |
Medit i700 ワイヤレス |
800 × 600ピクセル | 313× 44× 47.4mm | 約328g | エントリーモデル | 70fps | STL、PLY、OBJ | MEDIT Link | 不要 | ○ | カメラを180度回転できる リバーシブルチップを搭載 |
非公開 |
Medit i700 オーラルスキャナ |
800 × 600ピクセル | 248 × 44× 47.4mm | 約245g | エントリーモデル | 70fps | STL、PLY、OBJ | MEDIT Link | 不要 | 非対応 | カメラを180度回転できる リバーシブルチップを搭載 |
250万円 |
Medit i500 | 800 × 600ピクセル | 264 × 44× 54.5mm | 約280g | エントリーモデル | 30fps | STL、PLY、OBJ | MEDIT Link | 不要 | 非対応 | 上下顎咬合関係を数値で表示可能 | 非公開 |
デンツプライシロナ CEREC Omnicam |
非公開 | 11 × 14.8 × 223mm | 316g | ハイエンドモデル | 20fps | PLY、STL | Connect Case Center | 必要 18万円/年 |
非対応 | 院内で詰め物などを製作できる 加工機との連携機能を搭載 |
640万円 |
アライン・テクノロジー iTero エレメント2 |
非公開 | 338.5 × 53.5 × 69.8mm | 0.47kg | ミドルエンドモデル | 非公開 | STL | iTeroクラウド | 必要 4万円/月 |
非対応 | 有線モデルながらバッテリーを搭載。 院内を自由に移動可能 |
非公開 |
アライン・テクノロジー iTero エレメント 5D |
非公開 | 346 × 50 × 68mm | 0.47kg | ハイエンドモデル | 非公開 | STL | iTeroクラウド | 必要 4万円/月 |
非対応 | 診断、補綴と矯正の 比較を可視化できる |
非公開 |
アライン・テクノロジー iTero エレメント プラス |
非公開 | 346 × 50 × 68mm | 0.47kg | ハイエンドモデル | 非公開 | STL | iTeroクラウド | 必要 4万円/月 |
非対応 | 治療後のスマイル 予想画像シミュレーションが可能 |
非公開 |
シャイニング3D オーラルスキャン3(Aoralscan3) |
非公開 | 281 × 33 × 46mm | 240 ± 10 g | エントリーモデル | 15fps | STL、PLY、OBJ | SHINING3D クラウドデータプラットフォーム |
必要 5万円/1回 |
○ | オートクレーブ滅菌に対応 | 215万円/(有線モデル) 非公開/(ワイヤレスモデル) |
1位:メディット(Medit) i700 ワイヤレス
同社から発売されるハイエンドモデル メディット(Medit) i700 の機能をそのままにスキャナー本体をワイヤレス化したモデルがこのメディット(Medit) i700 ワイヤレスです。
スキャナー部分がワイヤレス化されたことによりバッテリー装着が必要となりますが、本体は軽くて重量バランスにも優れるため使い勝手は上々。ケーブルによる制約を受けることなく自由度の高いスキャンが行うことができます。
メーカー | メディット(Medit) |
---|---|
製品名 | i700 ワイヤレス |
カメラ解像度 | 800 × 600ピクセル |
サイズ | 313 × 44× 47.4mm |
重量(ワンド部) | 約328g |
カテゴリー | エントリーモデル |
読み取り速度 | 70fps |
出力ファイル形式 | STL、PLY、OBJ |
クラウド | MEDIT Link |
更新料 | 不要 |
ワイヤレス対応 | ○ |
本体価格 | – |
公式サイト | https://www.medit.com/ja/dental-clinic-i700wireless |
2位:メディット(Medit) i700 オーラルスキャナ
軽量&コンパクトなボディを採用したメディット(Medit) i700は、2つのカメラを搭載することで1秒間に70枚ものスキャンスピードを誇る同社のハイエンドモデルです。
歯牙+歯肉、歯牙のみといった具合に用途に応じてスキャン範囲が選択できるスキャン機能を搭載するほか、矯正のシミュレーション機能を搭載するなど、ソフトウェアの機能も充実しています。
メーカー | メディット(Medit) |
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製品名 | i700 オーラルスキャナ |
カメラ解像度 | 800 × 600ピクセル |
サイズ | 248 × 44× 47.4mm |
重量(ワンド部) | 約245g |
カテゴリー | エントリーモデル |
読み取り速度 | 70fps |
出力ファイル形式 | STL、PLY、OBJ |
クラウド | MEDIT Link |
更新料 | 不要 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | 250万円 |
公式サイト | https://www.medit.com/ja/dental-clinic-i700 |
3位:デンツプライシロナ プライムスキャン(Primescan)
デンツプライシロナ プライムスキャン(Primescan)は、独自のスマートピクセルセンサーとダイナミックデプススキャン技術によってリアルで高精細な3D画像を生成してくれるハイエンドモデル。院内で詰め物などが製作できる同社の加工機との連携機能も搭載されています。
可動式ワイドタッチスクリーンとタッチパッドで直感的な操作が行えるほか、セルフヒーティング機能の搭載によって口腔内でもカメラが曇らず鮮明にスキャンを行うことができます。
メーカー | デンツプライシロナ |
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製品名 | プライムスキャン(Primescan) |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 16 × 16 × 253mm |
重量(ワンド部) | 524.5g |
カテゴリー | ハイエンドモデル |
読み取り速度 | 非公開 |
出力ファイル形式 | PLY、STL |
クラウド | Connect Case Center |
更新料 | 必要 18万円/年 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | 745万円 |
公式サイト | https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/cerec/primescan.html |
4位:アライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D
アライン・テクノロジー アイテロ(iTero) エレメント 5Dは、近赤外光画像(NIRI)テクノロジーを搭載することでう蝕の検出に対応したハイエンドの3D口腔内スキャナーです。
診断、補綴と矯正の比較を可視化するアイテロ(iTero) タイム・ラプス機能が搭載されているため、患者に治療の効果を実感してもらえるだけでなく、さらなる治療への意欲も駆り立てます。
メーカー | アライン・テクノロジー |
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製品名 | アイテロ(iTero) エレメント 5D |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 346 × 50 × 68mm |
重量(ワンド部) | 0.47kg |
カテゴリー | ハイエンドモデル |
読み取り速度 | 非公開 |
出力ファイル形式 | STL |
クラウド | アイテロ(iTero)クラウド |
更新料 | 必要 4万円/月 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | – |
公式サイト | https://www.itero.com/ja-JP/our-solutions/itero-element-5d |
5位:アライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D プラス
アライン・テクノロジーの最上位モデルとして位置付けられるモデルがこのアライン・テクノロジーアイテロ(iTero) エレメント 5D プラス。
専用のAIプロセッサーを搭載することで同社のアイテロ(iTero) エレメント 5Dと比較して20%ものスキャンスピードのアップを実現。NIRI機能を搭載したカートタイプとNIRI機能を省いたモバイルタイプの2モデルがラインナップされています。
メーカー | アライン・テクノロジー |
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製品名 | アイテロ(iTero) エレメント 5D |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 346 × 50 × 68mm |
重量(ワンド部) | 0.47kg |
カテゴリー | ハイエンドモデル |
読み取り速度 | 非公開 |
出力ファイル形式 | STL |
クラウド | アイテロ(iTero)クラウド |
更新料 | 必要 4万円/月 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | – |
公式サイト | https://www.itero.com/ja-JP/our-solutions/itero-element-plus-series |
6位:3Shape トリオス3(TRIOS3)
世界初のワイヤレススキャナーとしてデビューを飾った3Shapeのハイエンドモデルトリオス3(TRIOS3)。現在はワイヤレスモデルと有線モデルがそれぞれラインナップされています。
患者に口腔内の画像を見せながら状況や治療方針の説明が行えるのはもちろん、治療後のイメージをシミュレーションして見せられるなど、画像ツールが充実しているのも特徴です。
メーカー | 3 Shape |
---|---|
製品名 | トリオス3(TRIOS3) |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 4.0 × 27.0 × cm |
重量(ワンド部) | 340g |
カテゴリー | ハイエンドモデル |
読み取り速度 | 20fps |
出力ファイル形式 | PLY、DCM、STL |
クラウド | 3shape communicate |
更新料 | 必要 30万円/年 |
ワイヤレス対応 | ○ |
本体価格 | 約644万円(ワイヤレスモデル) 約506万円(有線モデル) |
公式サイト | https://www.3shape.com/ja/scanners/trios-3 https://www.3shape.com/ja/scanners/trios-3-basic |
7位:3Shape トリオス4(TRIOS4)
3Shape トリオス4(TRIOS4)は、う蝕診断のサポート機能を搭載した口腔内スキャナーのハイエンドモデル。有線接続とワイヤレス接続のどちらにも対応している数少ないモデルのひとつでもあります。
インスタントヒート技術が採用されており、電源オンから数秒でスキャンが開始可能。診療の効率化はもちろん、待機時間の短縮に伴ってバッテリーの持続時間も長く確保されています。
メーカー | 3 Shape |
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製品名 | トリオス4(TRIOS4) |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 4.0 × 27.6 cm |
重量(ワンド部) | 375g |
カテゴリー | ハイエンドモデル |
読み取り速度 | 20fps |
出力ファイル形式 | PLY、DCM、STL |
クラウド | 3shape communicate |
更新料 | 必要 30万円/年 |
ワイヤレス対応 | ○ |
本体価格 | 820万円 |
公式サイト | https://www.3shape.com/ja/scanners/trios-4 |
8位:シャイニング3D オーラルスキャン3(Aoralscan3)
シャイニング3D オーラルスキャン3(Aoralscan3)は、矯正、補綴治療との相性にも優れた口腔内スキャナーのエントリーモデル。有線モデルとワイヤレスモデルがそれぞれラインナップされています。
矯正に特化したシミュレーション機能を搭載することで、治療前後の歯並びをシミュレーションすることができるほか、3Dプリンターとの連動機能も有しているため院内で造形を行うことも可能です。
メーカー | シャイニング3D |
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製品名 | オーラルスキャン3(Aoralscan3) |
カメラ解像度 | 1920 × 1080ピクセル |
サイズ | 281 × 33 × 46mm |
重量(ワンド部) | 240 ± 10 g |
カテゴリー | エントリーモデル |
読み取り速度 | 15fps |
出力ファイル形式 | STL、PLY、OBJ |
クラウド | SHINING3D クラウドデータプラットフォーム |
更新料 | 必要 5万円/1回 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | 215万円 |
公式サイト | https://www.shining3ddental.com/ja/solution/aoralscan-3-wireless-jp/ |
9位:デンツプライシロナ CEREC オムニカム(Omnicam)
エルゴノミクスに基づいた設計によって使用者の手によく馴染み、効率的にスキャンが行えるデンツプライシロナ社のハイエンドモデルがこのCEREC オムニカム(Omnicam)です。高精度なスキャン性能を誇り、歯肉と形成マージンを明確に区別することができます。
同社がリリースしているミリングマシンとの連携機能も搭載されており、スキャンした当日のみの1日通院治療に対応しているのも特徴です。
メーカー | デンツプライシロナ |
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製品名 | CEREC オムニカム(Omnicam) |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 11 × 14.8 × 223mm |
重量(ワンド部) | 316g |
カテゴリー | ハイエンドモデル |
読み取り速度 | 20fps |
出力ファイル形式 | PLY、STL |
クラウド | Connect Case Center |
更新料 | 必要 18万円/年 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | 640万円 |
公式サイト | https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/cerec/scan-with-cerec.html |
10位:コエックス i500
エントリーモデルでありながら1秒間に30枚もの高速スキャンが行なえるコエックス i500。本体重量も280gと軽量となっており、歯科医師の負担を軽減して効率的な診療実現をサポートしてくれます。
チップ先端のサイズが小さいため、患者の負担とストレスを大きく軽減。高解像度のスキャンで細部まで鮮明に表示するのはもちろん、アンダーカットの有無を分析や顎咬合関係を数値で表示するオクルージョン分析などの機能も搭載されています。
メーカー | メディット(Medit) |
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製品名 | i500 |
カメラ解像度 | 800 × 600ピクセル |
サイズ | 264 × 44× 54.5mm |
重量(ワンド部) | 約280g |
カテゴリー | エントリーモデル |
読み取り速度 | 30fps |
出力ファイル形式 | STL、PLY、OBJ |
クラウド | MEDIT Link |
更新料 | 不要 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | – |
公式サイト | https://www.medit.com/ja/dental-clinic-i500 |
11位:アライン・テクノロジー アイテロ(iTero) エレメント2
アイテロ(iTero) エレメント 2は、アライン・テクノロジーのラインナップでスタンダードモデルとして位置付けられる口腔内スキャナーです。
同社のハイエンドモデルから近赤外光画像(NIRI)テクノロジーこそ省かれますが、その他の機能は概ね搭載。高速スキャンにも対応し、補綴STLファイルを歯科技工所に直接送信できるなど、連携を効率化してくれる機能も搭載されています。
メーカー | アライン・テクノロジー |
---|---|
製品名 | アイテロ(iTero) エレメント2 |
カメラ解像度 | – |
サイズ | 338.5 × 53.5 × 69.8mm |
重量(ワンド部) | 0.47kg |
カテゴリー | ミドルエンドモデル |
読み取り速度 | 非公開 |
出力ファイル形式 | STL |
クラウド | アイテロ(iTero)クラウド |
更新料 | 必要 4万円/月 |
ワイヤレス対応 | 非対応 |
本体価格 | – |
公式サイト | https://www.itero.com/ja-JP/our-solutions/itero-element-2 |
【Q&A】口腔内スキャナーについて多い質問
以下では、口腔内スキャナーについて多い質問・疑問に回答します。
Q. 口腔内スキャナーの値段はいくらですか?
口腔内スキャナーの本体価格は、約100万円~800万円強と幅広くラインナップされています。しかし、販売価格を歯科関係者にのみ公開しているメーカーや販売会社も少なくなく、さらに価格改定が行われる可能性もあります。
最新の本体価格やライセンス更新、保守契約やクラウドの利用料についてはメーカーもしくは販売会社に問い合わせましょう。
Q. 口腔内スキャナーの導入率は?
本体価格が高額なことに加え、健康保険の適用外となる口腔内スキャナー。こういった理由から従来の導入率はまだ低く、導入率は概ね10%程度に留まっているのが現状です。
矯正やマウスピース製作、インプラントなど高い精度が求められる治療に対し、自由診療を選択する患者が多い歯科クリニックであるほど費用対効果が表れやすい傾向にあります。
Q. 口腔内スキャナーに補助金は?
口腔内スキャナーは、患者の負担を軽減し医療に貢献するものと捉えられていることから国の支援制度となる「ものづくり補助金」の対象とされています。
補助の内容は募集時期によって異なりますが、概ね本体購入等にかかる経費の1/3~1/2程度に相当する金額で最大1,000万円の補助が行なわれるケースが多くなっています。
口腔内スキャナーはしっかり調べてから購入しよう
患者の身体的な負担を軽減するだけでなく、より質の高い治療が提供できる口腔内スキャナーですが、導入には大きなコスト負担が不可避となります。導入コストに見合った収益が得られなければ、クリニックの経営にも影響を及ぼすため、画像の見やすさを含む性能はもちろんソフトウェアの使い勝手や保守管理などサポートを含め慎重に選ぶことが大切です。
本記事はもちろん、すでに導入しているクリニックなどの活用事例や評判、口コミなどをしっかりと参考にして最適な製品を選んでみましょう。